2012年2月29日水曜日

読書の変遷

自分で分野を決めて関連図書を読むということを大学生の頃からなんとなくやっていた。はっきりと意識するようになったのは、それを始めて7年後くらいです。3~5年位の周期で読む本のジャンルを変えるのです。

今までの変遷は・・・

第1期「世界の文学の扉をたたく」:いわゆる王道の名作文学作品を中心に・・・
第2期「自然への回帰」:ノンフィクション、ネイチャー系作品を中心に・・・
第3期「海外小説を読む楽しみ」:英語で書かれた小説の翻訳を中心に
第4期「近代日本文学より学ぶもの」:明治~昭和初期の日本人著作を中心に
第5期「池澤夏樹特集」:同時代を生きる日本人の作品より、池澤夏樹を取り上げて
第6期「現代日本文学を読む楽しみ」:時代を共有する著作より感じるもの

と気取って書き上げてみました。(これで今後のネタができました)
現在は第6期の終盤です。興味のある分野を見つけたら乗り換えたいな。そんな中で始めたこのthe Bookなんです。

2012年2月22日水曜日

ダウナー本

会社の同僚で霊感のある方がいらっしゃいまして、「大田区にある鈴ヶ森(江戸時代の処刑場)はぜったいに行きたくない」とおっしゃっていました。個人的には霊感無い様なのですが、人間の本質である怖いもの見たさを刺激されてしまいました。

というわけで今回はhidkより怖いもの見たさをプレゼント。
読めば気分が滅入る!ダウナー本です。

・ 「犠牲(サクリファイス)」柳田邦男
現在読んでいる本。 25歳の息子が自殺未遂により脳死状態になってしまう・・・という状況がスタート。その後さまざまな葛藤があり植物状態、脳死状態を経て尊厳死を選ぶノンフィクション。ノンフィクションの辛さです。

・「春にして君を離れ」 アガサ クリスティ
アガサ クリスティがペンネームで執筆しても良く売れたという本。なんかこう、段々辛くなっていくのです。知らぬが仏、というのはけっこうな割合で真(しん)です。

・「ミザリー」スティーブン キング
キングの中でもダントツに痛い本。特に斧で指を・・・痛い!どころではありません。もちろん小説なのですが、貴志祐介の「黒い家」の描写が手ぬるく感じました。

・「アルジャーノンに花束を」 ダニエル キイス
これが人生における初めてのダウナー本だったかもしれません。せつない話です。
(雨にぬれたチャーリーが)「でも花は(この雨を)喜んでいるよ」は名言です。

・「犬たち」エルヴェ ギベール
図書館で犬にまつわる小説かなと思って借りたら、あなたとあなたと僕がが犬だったという話。19歳の僕は相当ショックを受けました。その後「僕の命を救ってくれなかった友へ」を読んで気分もどん底に。

・「さまよう刃」東野 圭吾
初めて読んだ東野 圭吾は「白夜行」、2冊目がこの「さまよう刃」。チョイスが悪かった・・・。


どうぞ、精神的に充実しているときに読んでみてください!
(3冊追記しました。2月29日)

2012年2月17日金曜日

ライトとフリーペーパー

久しぶりの休み、カフェ読書で気分転換しております。
場所は池袋にあるフランク ロイド ライトの建築、「自由学園明日館」です。
そう、あのアメリカの建築家、ライト建築の本物ですよ!
豪華さとか、石ではなく、木と塗壁が多様されているので素材が醸し出す重厚さはないのですが、非常に居心地の良い空間です。
ロイドライトの建築って本の中の存在だと思っていたので、意外と身近にあり驚いています。
で、肝心の読み物は…タワレコのintoxicateですが、前回と同じのをまたもらってしまうというオチでした。
ブログには画像もアップします!
hidk

2012年2月15日水曜日

叡智の断片 池澤夏樹


ベンジャミン フランクリンの言葉
「良い戦争というものはないし、悪い平和というものもない」
「There never was a good war, or a bad peace」(1783年)
(P87-88より)

イギリス初の女性議員ナンシー・アスターとチャーチルの会話。
ナンシー:「私があなたの妻ならば、きっとコーヒーに毒を入れるわ」
チャーチル:「万一あなたが妻ということになったら、私はそれを飲むだろう」
(P90より)

犯罪に関して
「銀行を創設する奴に比べたら、銀行強盗なんてケチな犯罪者だ」
ベルトルト ブレヒト
(P181より)

以上、池澤夏樹の「叡智の断片」集英社インターナショナル、2007
プレイボーイに連載されていたコラムです。図書館で借りた再読本ですが海外の人の言葉を集めた本で、ジョーク、会話、格言、古典からの引用と出典がさまざまで面白いです。

おお、この人こんなこと言っていたのかと思うことも多く1冊の本で世界が広がります。久しぶりにブレヒトを読んでみるかって気になったし、チャーチル・・・あのしわがれ声で言ったのだろうかって想像するのはかなり面白い。

何度かP.G.ウッドハウスの話が出てくるのですが、このtheBookのメンバーの人がウッドハウスの本を読んでて面白いと言っていたので今度探してみようと思いました。

しかし、冒頭に引用したベンジャミン フランクリンの言葉は強いです。日本語よりも英語の方がより力強さを感じますね。

出典がはっきりと書かれており、原文も載っているのでなお面白いです。
どうぞ図書館で探してみてください。

ライター hidk

2012年2月12日日曜日

再読という楽しみ方

30代になってから、昔読んだ本をもう一度読むということが楽しいことが分かった。10年以上前に読んだ本をもう一度読むと、だいぶ違って感じる。自分の中もすごした時間の分だけ変化しているから、読書後の感想も変わってくるわけです。

ここ数ヶ月の間に読んだのは「アルジャーノンに花束を(ダニエル キイス)」、「ザ スタンド(スティーブン キング)」、「スプートニクの恋人(村上春樹)」、「グスコーブドリの伝記(宮沢賢治)」です。アルジャーノンは19歳の時に読んで以来でしたが、イメージは同じでしたが人間描写の細かさ、さまざまな感情が入り混じっている様子は今回はっきりと感じました。

スプートニクはたぶん20代前半に読んでいらい。世の中も変わったし、恋愛に関する考え方も変わったので、記憶の中の村上春樹作品とイメージがうまく重なりませんでした。宮沢賢治は・・・たまに読み返すとホッとします。

疲れていて?!新しい内容の本を読むのが億劫に感じるけれど手持ち無沙汰で何か読みたいというとき再読もお薦めです。

hidk

2012年2月10日金曜日

世界の国旗全図鑑―国旗から海外領土・国際機構・先住民族の旗まで

みなさん。
はじめまして。

hidkさんご招待ありがとうございます。

長野県で米づくりをやっています。
がんもです。

いまリュックに入っているのは、この本です。

『世界の国旗全図鑑―国旗から海外領土・国際機構・先住民族の旗まで』
 辻原 康夫

先住民族やアメリカやブラジルの州の旗まで掲載されていて、
その旗に込められた意味、歴史や思いなど、知らなかった事実が
満載です。

メジャーなマークだと、三日月と星のマークはイスラム教の象徴、
赤い帯と星マークは社会主義国家を象徴しているそうです。

アイヌの旗とかけっこうかっこいいですよ。

過去にスペインでゲイの旗に気づかずに、
ゲイビーチに侵入していたことを思い出しました。

がんも

2012年2月9日木曜日

漫画だって対象だよ


本日は「風の大地」です。原作:坂田信弘、画:かざま鋭二、ビックコミックス

小学館の大人向け漫画雑誌ビックコミックオリジナルで連載されています。暫く前にゴルフを始めた妹の部屋で見つけたのですが、かなり面白いです。主人公はプロゴルファーで、良くある漫画的な手法ではなく、ノンフィクションっぽい進行です。感情、考えと練習や肉体についてゴルフってメンタルなスポーツだな・・・と思いました。タイガーウッズがスキャンダルの後成績を伸ばせないのも無理はないって思います。

個人的に好きな漫画といえば「ジョジョの奇妙な冒険」ですが、漫画だってたくさん読んでいます。

 60巻近く出ているのでまとめ読みも楽しめますね!

hidk

2012年2月4日土曜日

『食の魔法」』 鏡リュウジ

みなさま
はじめまして。スピリチュアルに特化した文章が得意なライタ—のまりこです。
占星術の世界での元旦にあたる2月4日に、こちらのブログをチェックされ
ているみなさんがハッピーになれる新刊レビューをアップしたいと思いました。
以下、この手の本にしては売れ行きがいい鏡リュウジさんのオレンジぺ—ジ
での連載をまとめた新刊のご紹介です。袴田さんの知性・食に関する知識に
うちの業界で匹敵する頭脳と好奇心の持ち主はグルメな星の王子さま☆鏡
さんしかいないと思われるのでご紹介いたします。
ご笑覧いただけましたら幸いです。
『魔女たちが得意にしたのが、食べ物を使う魔法です』とおっしゃる鏡リュウジさん
の新刊『食の魔法〜願いをかなえるパワーフード』には、わたしたちをキッチンに
立つやさしい魔女にしてくれる素敵なお話しがいっぱい紹介されています。
鏡さんのツイッタ—には「美味しいものがお好きな方なんだな」というツイート多数。
この本の中にもイギリスに行くと芽生えるという「チーズ愛」や「パン愛」に関してア
ツク語っていらっしゃる姿がほほえましい一面も。
わたしは個人的にかなり「ナッツ愛」が強い人間なので、どんな魔法がナッツ隠さ
れているのか本文からの抜粋引用でご紹介しますね。
■ヘーゼルナッツは魔女や悪魔を追い払う力を持っている。
〜〜〜本文から抜粋引用ここから〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
そもそもへーゼル(ハシバミ)の樹木は、ギリシャ神話のヘルメスの杖の素材で
あったとされています。アイルランドの守護聖人、聖パトリックがハシバミの木の杖
で、アイルランドから蛇を追い払ったなどという伝承も語られてきました。
そんなことからヘーゼルナッツは、魔女や悪魔を追い払う力を持つものといわれ
ているのです。日本でいえば、節分の豆まきのようなものでしょうか。
さらにヘーゼルナッツは、落雷や嵐、火災などから守ってくれるともいわれています。
〜〜〜本文からの抜粋引用ここまで〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
こんな感じでりんご、玉子などの日々の食材からはまぐり、オリーブ、ハーブなどお洒落ディナーに使う食材まで古今東西のエピソードを交えながら解説してくださっています。読んでいるだけでどんどん魔女としての勉強が見についちゃうかも?でも魔法は使ってなんぼだと思うので、ナッツに秘められた様々な神秘的な力も紹介されています。脳のかたちに似ているくるみは知性を高める効果があったり、アーモンドは愛を招く媚薬だそうですよ。同じく媚薬効果があるチョコレートと合わせるとより、パワフルなのだとか。
■火、地、風、水の4つのエレメントに星座を分類してそれぞれのマニュアルを処方。
・火の星座(牡羊座、獅子座、射手座)・地の星座(牡牛座、乙女座、山羊座)・風の星座(双子座、天秤座、水瓶座)・水の星座(蟹座、蠍座、魚座)にわけて、特に恋愛や人間関係のあれやこれやなどに特化したマニュアルを処方されているのがユニークです。
ナッツに関するそれぞれのエレメントのお題は。。。
〜〜〜本文からの抜粋引用ここから〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
・火の星座『間違いのない判断が冷静にできるようになるには、何を食べるといい?」
・地の星座『お互いに支え合い、いつまでも愛し合える人と巡り合うには。。。?」
・風の星座『勉強ができるようになったり、才能や能力をアップさせる食べ物はありますか?』
・水の星座『無駄づかいを減らし、金運を上げる食べ物はありますか?』
〜〜〜本文からの抜粋引用ここまで〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ちなみにわたしの所属する水の星座はピーナッツやカシューナッツを積極的に食べて金運アップ!するといいのだとか。両方とも大好きなナッツなので早速毎日の習慣に取り入れようっと。。。食の魔法って使い易くていいですね。2012年はフード魔女デビューしちゃおうかな。
(ライターまりこ)

2012年2月2日木曜日

家庭画報

最近、めっきり読まなくなったものに雑誌がある。きっと年を取ったせいだ。外部の刺激をあまり受け付けなくなったのと、好みがある程度決まってきたからだろう・・・

そんな僕が読む機会のある雑誌と言えば・・
定期購読しているナショナルジオグラフィック(日本語版、通称ナショジオ)と家庭画報!です。家庭画報は美容院で髪を切られながら読むのが唯一の機会ですが、自分のまったく知らない世界を教えてくれる稀有な存在です(雑誌ってたいてい自分の世界の延長の情報をくれるものですから)。

ウェブサイト「家庭画報」をのぞいてみると・・・「夢と美を楽しむ家庭画報」とかいてありました。やっぱあの世界は夢だったのか。2000万円のジュエリーの広告とか、世界で限定50個の高級時計とか、それは夢ですよね。そしてこの雑誌の厚さと重さ。手で持っていると読み終わる前に腱鞘炎になり、(美容院なので)ひざに乗せれば、重みで足が痛くなります。世のセレブはどうやってこの雑誌を読んでいるのだろうか・・・寝転びながら?なんか似合わないなといつも考えてしまいます。

家庭画報、お近くの美容院もしくは病院で読むことができます。
hidk