2012年1月30日月曜日

不思議な羅針盤 梨木香歩

「不思議な羅針盤」 梨木香歩 文化出版局 ISBN-13 978-4579304349

梨木香歩こそ人に教えてもらって自分でも 好きになった作家のひとりです。学生時代の友人に教えてもらったのは梨木香歩の児童文学-ファンタジー分野の本でした。「からくりからくさ」や「裏庭」を読み「家守綺譚」、「村田エフェンディ滞土録」と読み進んでいった。驚くべきことにどれも僕にとっては面白く感じられ、語り方もテーマも好きだった。

そしてついにであたったのが「春になったら苺を摘みに」です。表紙の写真が素敵だな・・・と思っていたらそれもそのはず、星野道夫でした。梨木香歩のエッセイはこの本が初めてでしたが、感性と自分を強く感じる人だな、と思いました。確かイギリスで下宿していたときの話だったと思うのですが、なんともいえない美しさや強さを感じたのです。梨木香歩、エッセイ面白い!と思うようになって「水辺にて」とか「渡りの季節」なども読みました。

ようやく本題。「不思議な羅針盤」はその中でも梨木香歩→読者へのメッセージ性が強く、彼女の思いに深く共感できたので印象的な本になりました。現代の問題に関して心配し、本気で良くしたいと思っている人なのだと思いました。また文章が美しい(イラッとこない)の好きなポイントです。

hidk

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