遠藤周作「闇のよぶ声」を読み終わった。久々の遠藤周作なのですが、裏表紙によれば「長編の心理的推理小説で非常に珍しい話題作」ということです。発表が1971年なので相当時代を感じます。主人公の一人が精神科医であるのもそれを感じさせる理由で、現代の2012年とはだいぶ雰囲気が違います。
推理小説、ミステリといった分野は時代と共に進化しているのだなと強く感じました。 設定とか人物の行動、心理描写はかなりおおらか。犯罪を犯す側の理由も複雑化しているし、それを操作する側の技術も進化している。
同じミステリ?でも池波正太郎の鬼平犯科帳の江戸の風俗には風情を感じるのは現代とまったく違うからですね。
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